バイオブランの最新研究発表会 大和薬品(2014.4.24)


 大和薬品㈱(東京都世田谷区)は6日、米ぬか由来の免疫調整素材「バイオブラン」の最新研究報告会を東京都品川区のコクヨホールで開催した。当日は国内だけでなく、アメリカやスロバキア、インドネシアなど海外から医師など医療関係者を中心に約250名が出席した。

 基調講演では浜松医科大学腫瘍病理学非常勤講師の遠藤雄三氏が、バイオブランの基本的な生理活性を説明するなかで、主にNK細胞を活性化して免疫賦活作用を示し、今北米でガン治療のトレンドになっている免疫療法のツールになれる可能性があることを指摘。また、自然治癒力を向上させる働きもあり、マウスに抗ガン剤を投与するとリンパ組織の委縮と強いストレスにより体重が減少するが、バイオブランも摂取させるとこれらを防ぐことができると示した。

 最新の研究発表では、UCLA/Drew医科大学博士のゴーナム氏が、バイオブランと抗ガン剤を乳ガン細胞に併用した結果、ガン細胞の抗ガン剤に対する感受性が高まった結果を報告。

 その作用メカニズムについては「バイオブランがガン細胞に取り込まれた抗ガン剤の放出を抑制し、常に抗ガン剤がガン細胞を攻撃できるようにするもの」と発表。これにより、バイオブランは抗ガン剤の効果を高めるとともに、抗ガン剤投与量を減らして副作用軽減効果が期待できると述べた。

 スロバキア科学アカデミーガン研究所腫瘍学博士のコルヨバ氏は、バイオブランがNK細胞を活性化させるメカニズムの一つとして、抗原を提示する成熟した樹状細胞を増やすとともに、細胞性免疫のTh1を増加させることを紹介した。

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