公知貿易 ゼンブリンの供給開始 開発元と総代理店契約(2014.4.24)
2012年に米国の有力サプリメント原料事業者が上市し、ソースナチュラル社などが配合製品の販売を始めている感覚を鋭くしたり、気分を高めたりするムードフード原料「ゼンブリン」について、㈱公知貿易が先ごろ同原料の開発元との間で日本国内総販売代理店契約を交わし、配合提案を始めた。
同原料は、南アフリカ原産植物スケレティウム・トルツオーサムの地上部を原材料にした抽出エキス。1日当たり25㍉㌘摂取することで、ストレス緩和や集中力向上のほかリラックス作用に働くことが複数の二重盲検臨床試験で示されている。
同社によると、「摂取後1時間も経たないうちに集中力が増したり、気分が穏やかになったりするとの体験談が多くある」といい、体感性の早さを市場に訴求し、日本でも大型素材に成長させたい考え。
「ゼンブリン」を開発したのは南アフリカのHG&Hファーマシューティカル社。製造は欧州の天然物エキスメーカー大手。食品としての安全性評価も行われており、米国でセルフGRASを取得している。
同原料を巡っては、12年夏に米国で開催された展示会で原料事業者大手のPLトーマスが「30分で違いを感じられるユニークな植物エキス」だとして販売開始を発表。日本でも高い関心を示す声が一部出ていた。
スケレティウムは、300年以上前から南アフリカの先住民サン族が摂取していたといわれる植物。もともと野生種だとされるが、近年では管理栽培が行われている。公知貿易によれば、スケルティウムには複数種が存在するが、生理活性物質が多く含まれることが見出されたトルツオーサムのみを選定して栽培。また、これを原材料として製造される「ゼンブリン」は13年7月、南アフリカ政府主催の「在来植物利用フォーラム」の中で最優秀製品賞を受賞したという。