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　㈱山田養蜂場（岡山県苫田郡）はこのほど、独自に新たな糖衣コーティング技術「薄層3層コーティング」を開発した。同社の主力商品である「酵素分解ローヤルゼリー キング」と「同スリムタイプ」に既に採用しており、今後はこのほかのローヤルゼリー商品にも採用する予定としている。

　この薄層3層コーティングは、植物の細胞壁や繊維を起源とした「ヒドロキシ プロピル メチルセルロース（ＨＰＭＣ）」と還元麦芽糖を原材料に使用している。従来のトウモロコシ由来の非水溶性タンパク質「ゼイン」を使ったコーティング層よりも約66％薄く、糖衣錠を小粒にすることができる。また、コーティング層を薄くしたことで、配合した酵素分解ローヤルゼリーに含有するバリン、イソロイシン、チロシン、フェニルアラニンなどのアミノ酸の吸収力が2.1倍高まったことをヒト腸管吸収モデル実験で確認している。

　この技術開発は、利用者から「もっと商品を摂取しやすくしてほしい」「より多くローヤルゼリーを摂取したい」という要望に応えるために行い、182回の試作を経て完成させたというもの。

　糖衣錠をコンパクトにできるため「酵素分解ローヤルゼリー キング」では、ローヤルゼリー含有量を従来よりも10％増量している。