三生医薬が特許取得 でんぷん使用の植物性ソフカプ(2014.5.8)


 健康食品・医薬品受託製造の三生医薬㈱(静岡県富士宮市)は、植物性ソフトカプセル剤の組成物などに関する特許「カプセル剤皮組成物及びカプセル剤」が、3月19日付で特許査定されたと発表した。同社の植物性ソフトカプセル関連の特許は3件目。これにより、既に権利化済みの特許と合わせ、同社が製造する植物性カプセルはより市場性が高く、バリエーションに富んだ製品設計が可能になるとしている。

 今回査定された特許の最大の特長は、既に権利化済みの皮膜処方に含まれるデキストリンや寒天よりも長い食経験を有し、より天然に近い形のでんぷんを基材としている点にある。さらに、2010年に査定された特許により実現済みだが、リン酸塩などの添加物を使用せずに製剤化できる。それらの工夫が透明感・艶感に優れたカプセル製造を可能にし、より消費者の嗜好に沿った製品設計が可能という。また、耐付着性、耐圧性にも優れているという。

 同社は2003年より植物性ソフトカプセルの受託製造を開始。生活習慣や宗教上の理由などで動物性の素材を使用できない、いわゆるベジタリアン用の健康食品などに採用されてきた実績がある。

 同社の四條和洋代表取締役は今回の特許査定を受け「植物性ソフトカプセルなら三生医薬。というイメージをより際立たせるための武器として活用していきたい」とコメントした。

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