オリザ油化、ツバメの巣エキス好調 TJ強化作用に関心(2013.7.11)
オリザ油化㈱(愛知県一宮市)によると、同社が今年5月に上市した健康食品・化粧品用素材「ツバメの巣エキス」への引き合いが好調で、採用件数も増えている。その要因と考えられるのは、同素材の機能性として同社が明らかにした「タイトジャンクション(TJ)」強化作用を訴求していることが評価されているという。
同社によると、「TJ」とは、隣り合う細胞同士の隙間を接着させることで細胞の隙間を水やイオンが自由に行き来できないようにする役割を持つ構造を指す。皮膚では表皮の顆粒層に存在し、バリア機能の役割を果たすことから、角質層のセラミドなど細胞間脂質に次ぐ〝第2の皮膚バリア機能〟とも呼ばれる。
同社がTJ強化作用を検証した理由は、ツバメの巣を食べると肌が潤うと伝承的に言われていたため。これを受け、ツバメの巣には皮膚バリア強化機能のある可能性を考察したことがきっかけだった。
同素材は、タイ産ツバメの巣を超高圧酵素処理でエキス化したもの。規格化成分は免疫力向上作用などが報告されているシアル酸。また、ツバメの巣に含まれるとともに、高機能化粧品用成分としても知られるEGF(上皮細胞増殖因子)が製品中に含まれることが確認されている。