健食通販、売上で二極化 通販協サプリメント調査(2014.5.22)


 日本通信販売協会(JADMA)のサプリメント部会(山田英生部会長・山田養蜂場代表)は、今年2~3月にかけて実施した「第3回サプリメント登録調査」の結果をまとめた。調査対象となったサプリメント取扱い企業の合計は146社。企業回答と市場の伸長状況を基に推計したサプリメント売上高は4793億円。うち通信販売での売上は85%にあたる4074億円とした。

 146社の売上高構成比は「1億円未満」が27%で最も多く、「10~50億円」が21%でこれに続き、二極化の構図が見られた。

 取扱商品数は146社合計で5090点。内訳は「1~10点」が45%で最多、「11~20点」が23%で続き、20点以内の企業が約7割に達した。取扱成分(複数回答)は、6割近い企業が「グルコサミン」「コラーゲン」を挙げたほか、「ビタミンB群」「食物繊維」「ブルーベリー」「EPA」は前回よりも取扱企業が伸びた。また、自社のブランド製品を受託製造している割合は全体の71%で、受託製造の需要の高さがうかがえた。

 一方、広告を行っている企業は141社。利用媒体は「インターネット」が83%で最多だが、前年調査に比べ「新聞」「カタログ」「チラシ」などアナログ媒体も増えた。広告表示のチェック体制については、チェックを行っていない企業は1社もなく、何らかのチェックを行っていた。83%は社内の担当部署が行っていると回答した。

 また、安全性については、残留農薬検査を実施している企業が64%、栄養成分分析も62%に達した。製造工場のGMP(適正製造規範)取得率は73%。前年調査より2%伸びた。一方で、GMPマークを製品に表示しているのは16%にとどまった。

 消費者対応では、95%が消費者対応窓口を設置していた。消費者からの問合せ件数は、年間ベースで5000件以上との回答社が増加し、全体としても増加傾向にあるとした。問合せ内容(複数回答)は、「商品に関するもの」「成分に関するもの」といった効能効果の確認が8割強と前年同様に多かったほか、「摂取に関すること」「薬との飲み合わせ」も7割前後に達した。

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