メリンジョで尿酸値低下 山田養蜂場(2014.5.22)
レスベラトロール二量体のグネチンCなどメリンジョ由来レスベラトロールを含むメリンジョエキスが、ヒト試験により血中尿酸値低下作用を持つことが確認された。同素材商品を販売する㈱山田養蜂場(岡山県苫田郡)、順天堂大学大学院・医学研究科の白澤卓二教授らの共同研究によるもの。同社は9日、メリンジョの原産地である駐日インドネシア共和国大使館で、その研究発表を行った。
報告された試験では、29名の男性を対象にプラセボ対照無作為化二重盲検試験を実施。一方にメリンジョエキス750㍉㌘(メリンジョ由来レスベラトロール150㍉㌘)を含むカプセル、もう一方にプラセボカプセルを1日1回摂取させて、摂取開始から4週間および8週間後に血液検査で尿酸値を調査した結果、メリンジョエキス摂取群は血中尿酸値がプラセボ群に比べて有意に低下し、試験開始前に比べて約0.7下がったと発表された。
また、その作用メカニズムについてメリンジョエキスと同エキスに含有するグネチンCを対象に試験管試験で調べたところ、双方ともに肝臓での尿酸生成に関わるキサンチンオキシダーゼの阻害活性を示さなかった。この結果について、白澤教授は「メリンジョエキスなどは腎臓が尿酸を再吸収する時に作用している可能性も考えられる。今後、詳細なメカニズムを解明していきたい」と研究への抱負を述べた。