ブライトニング作用に関与 パイナップル果実抽出物 (2014.5.22)


 丸善製薬㈱による新素材で、保湿とブライトニングの両作用が期待できるパイナップル果実抽出物「ブライトニングパイン」について、ブライトードニング作用の関与成分は「フィトール」であることを同社がこのほど明らかにした。同成分は天然に存在するジテルベンアルコールの一種で、ビタミンEや同Kの前駆体として知られる。

 同素材は、同社が製造販売しているグルコシルセラミド含有パイナップル果実抽出物「パインセラ」の摂取によるブライトニング作用がモニター試験で認められたのを受け、開発されたもの。一定量を28日間摂取することで、紫外線による色素沈着を抑制したり、肌の明るさ(L値)を高めたりする機能性を持つことが臨床試験で示めされている。

 パイナップル果実抽出物から単離したフィトールの生理活性について同社では、B16メラノーマ細胞を使った試験で強いメラニン産生抑制作用があることを確認し、特許を出願している。同社によれば、フィトールはアルブチンやビタミンCに比べて強いメラニン産生抑制作用を持ち、その作用はグルコシルセラミド単体では確認できないという。

 同素材の規格成分はフィトールとグルコシルセラミドの二成分で、「パインセラ」の上位素材の位置づけられている。グルコシルセラミドを関与成分にした特定保健用食品が誕生すれば、美容食品市場の一層の拡大が期待できることもあり、同社では配合提案に力を入れている。

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