血糖降下成分を高含有 イナゴマメ莢抽出物(2014.5.22)
血糖値を下げたり、アルコールから肝機能を保護したりする働きが確認されている天然物質、ピニトールを高含有するパウダー状の機能性食品素材の販売を、㈱ヘルシーナビ(東京都大田区)がこのほど開始した。メタボリックシンドロームのうち、血糖対応素材として配合提案を進める。
同素材は、地中海地方に自生するマメ科植物ローカストビーン(イナゴマメ)の莢(さや)を原材料にしたもの。機能性としては、血糖降下薬を服用している2型糖尿病患者男女30名を被験者にしたプラセボ対照二重盲検試験で、同素材を1日1.2㌘、13間摂取した被験者は、プラセボ群に比べて血糖値のほか脂質代謝、血圧調整機能を改善する働きが確認されている。
ほかに、筋肉内のクレアチンの保持量を増加させる機能性も認められているため、スポーツニュートリションのクレアチンとの組み合わせも提案。同社が取り扱うクレアチンモノハイドレード「クレアピュア」(独アルツケム社製)に相乗効果を付加できるとして訴求している。
同素材を開発・製造するのは、韓国のサプリメント原料メーカー、アミコジェン(晋州市)。ヘルシーナビでは同社との間で「CaroActiv」のブランド名における独占販売契約を締結し、今年4月から本格供給を開始した。
同素材の摂取で血糖値が調整するメカニズムについては、ピニトールが体内でインスリンシグナル伝達体の構成成分カイロ‐イノシトールに変化し、それが不足したインスリンシグナル伝達体を補充することで血糖を調整することが分かっている。「血糖降下に関するデータが最も多いが、肝機能保護作用についても臨床データがある。関与成分が明らかな点も魅力」と、ヘルシーナビでは話している。