冬に向けヒハツ強化 丸善製薬、冷え改善で積極提案 (2013.6.20)
丸善製薬㈱(広島県尾道市)は、冬場向け健康食品や一般食品向けに冷え改善作用のある「ヒハツエキスパウダー」の配合提案を強化する。冷え対策食品市場の拡大をはじめ、ダイエットサプリへの配合需要増加を受け、ここ3年で供給量は大きく拡大した。ただ、消費者認知の面ではまだまだ課題があり、配合アイテムのさらなる増加を図ることで認知向上にもつなげる。
提案に当たっては、血管内皮細胞に存在し、血管やリンパ腺の機能維持に関与する受容体「Tie2(タイツー)」の活性化作用も併せて訴求していく戦略。同素材の機能としては、これまでの研究で血流改善や体熱産生亢進に伴う冷え改善作用のほか、むくみ改善効果がヒト試験で示唆されている。これらの作用機序の一つに、Tie2活性作用があると同社では見ている。
ヒト試験ではほかにも、血流が関与する目の下のくまの改善作用を確認。また、アンケート調査で肩こり低減作用も示唆されており、冷え、むくみの改善と併せ、これらの機能も提案していく。
ヒハツは「ロングペッパー」の別名もあるコショウ科植物の一種で、同素材の原材料は香辛料としても利用される果穂部。
供給開始は10年以上前と販売実績が長く、これまでに冬季専売のカップスープやホット飲料など一般食品での採用も多い。また、冷え改善効果は最終製品の体感性向上にもつながるため、体感素材として、特にダイエットサプリに配合されるケースが多い。