サーチュイン活性 ヒトでも ブドウ由来レスベ(2014.6.12)
レスベラトロール含有ブドウ抽出物の継続摂取により、「長寿遺伝子」とも呼ばれるサーチュイン遺伝子(SIRT1)が活性化することを示すヒト試験結果を、ブドウ由来レスベラトロール原料サプライヤーのサンブライト㈱がこのほど発表した。
摂取群では大半の被験者でSIRT1の活性化が見られた一方で、プラセボ群ではほとんど変化がなかったという。メッセンジャーRNA発現解析検査事業などを行う㈱メディファクトと連携した試験で確認した。
試験に使用されたのは、サンブライトが供給するブドウ由来レスベラトロール原料「ヴィネアトロール20M」(フランス・アクティケム社製)。同原料は元々、SIRT1遺伝子の活性が濃度依存的に増加することがin vitro試験で確認されていた。
今回の試験では、40~60代の日本人男女19名の被験者に同原料を1日当たり200㍉㌘(100㍉㌘×2カプセル)4週間毎日摂取してもらい、試験開始前と終了後のSIRT1遺伝子発現量をリアルタイムPCR法で測定。その結果、被験者19名中15名で増加が見られ、増減率は最大62%、平均では18%となり、摂取前後で有意差が認められた。一方、プラセボ群(被験者5名)では、1名について44%の増加が見られたものの、平均増減率はマイナス2%という結果になったという。
同社によると、摂取量を1日当たり100㍉㌘に設定したのは、トランス体レスベラトロールを用いた臨床試験で確認されている1日当たり有効摂取量の下限値10㍉㌘に合わせたためだ。同原料にはトランス体レスベラトロールが5%以上含まれている。
同原料の規格成分としてはほかに、レスベラトロールの一種であるイプシロンビニフェリンが5%以上、モノマーおよびオリゴマーのレスベラトロール類20%以上もあり、in vitro試験で確認されたSIRT1遺伝子活性作用は、トランス体レスベトロール単体に比べて強いことが確認されている。