資生堂 「ハライチ習慣 酵母&ビフィズス」(2014.6.12)
空腹感抑制作用や体重減少作用が確認されている酵母由来原料「DNF‐10」を配合したダイエットサプリメント「酵母&ビフィズス」を、㈱資生堂が5月21日から売り出し始めた。専用サイトも設け、「健康で太りにくい習慣へ導く」などとして同原料の特性ともいえる〝腹八分目〟機能を訴求している。
DNF‐10は、韓国高麗大学のソ・ヒョンジュ教授(食品栄養学科)らが開発したもの。パンなどの製造に用いられる酵母を酵素分解し、平均分子量1万以下の低分子ペプチドを規格化しており、機能性としては、血中のレプチンを増加し、逆にグレリンを減少させる働きのあることが動物試験で示されている。レプチンは食欲抑制に、グレリンは食欲増進に関与するといわれる。
資生堂の新製品では同原料を、1日摂取目安量2カプセル当たりに250㍉㌘配合した。この量を4週間摂取すると、摂取カロリーが低下したり、間食回数が減少したりすることが、日本人女性を被験者にした摂取試験で確認されている。また別の臨床試験では、1日当たり1㌘を10週間摂取した結果、プラセボ群と比べて体重や摂取カロリーなどが有意に減少したと報告されている。
DNF‐10を製造するのは韓国のネオクレマー社で、日本では総輸入元㈱ヘルシーナビ、総販売元ビーエイチエヌ㈱の体制で市場提供されている。同3社では、このほど同原料の一般向け情報サイトを新設した。資生堂が配合製品を発売した勢いに乗り、拡販していく考えだ。