田村薬品工業、快眠の需要掘り起こしへ(2013.8.8)
医薬品、医薬部外品、清涼飲料水受託製造の田村薬品工業㈱(大阪市中央区)は、快眠のコンセプトを打ち出したドリンクの提案を強化する。これまでも同様の機能性を持つドリンクの製造は請け負っていたが、「不眠を解消するニーズは高い。改めて提案を促すことで市場の底上げを狙う」方針だ。
同社が快眠を促す素材として提案するのがバレリアン、リンデンフラワー(ボダイジュエキス)、パッションフラワーなどのハーブ系素材。欧州で不眠時に使われてきた伝統的なハーブ・バレリアンをはじめ、心身のリラクゼーション目的のボダイジュエキス、交感神経の働きを抑制するパッションフラワーを組み合わせ相乗的な機能を狙った。「〝眠りの入口〟を誘うきっかけになればと素材の組み合わせを考えました。広い意味ではストレスフリーの機能を持つ商材としても訴求できます」という。
もうひとつ提案するのがダイエット系のドリンク。同社では現在のダイエット市場の主流は置き換えタイプとしながら飽和状態にもあると分析、カット系のニーズも十分あると見込み、実績のある糖質吸収抑制の機能を持つガルシニアを主原料としたドリンクを提案する。配合する素材は他に、ラフマエキス、ギムネマシルベスタ、マテ茶など糖や脂肪吸収抑制に働く素材を使用した。