味の素カプシエイト 米国で原料販売開始(2014.6.26)
味の素㈱(東京都中央区)が開発した脂肪燃焼素材「カプシエイトラ」の米国での原料販売が今月から始まる。辛みの少ないトウガラシ品種「CH‐19甘(あま)」から同定したカプシエイト類の一種、ジヒドロカプシエイトを、同社調べで年間12兆円の市場規模がある米国のダイエット市場に売り込む。
味の素は日本国内で製造する「カプシエイトラ」の米国での独占販売権を、ホエイタンパク質サプライヤー大手「グランビア・ニュートリショナルズ」に付与。今後、同社を通じて現地のサプリメント製造会社などに広く原料供給していく計画だ。味の素によれば、同社はサプリ向け原料販売卸として全米に販売網を持つという。
同社が開発したカプシエイト類の原料販売が米国で行われるのは初となる。これまでは販売チャネルをクリニックに限定した最終製品販売のみだった。原料販売の開始に伴い同社では今後、スペシャリティ素材事業の拡大を目指す。
なお、ジヒドロカプシエイトは米国で09年にGRAS、12年にはNDIを取得。欧州でも12年にノーベルフードの認可を受けており、今後欧州での販売も検討していくという。