相互作用、論文少ない可能性も CRNが勉強会(2014.6.26)

CRN写真ネーム付

 日本栄養評議会(CRN JAPAN)は18日、会員など約120名を集め、都内で健康食品と医薬品との相互作用をテーマにした勉強会を開催した。

 横浜薬科大学客員講師でTESホールディングスの竹田竜嗣氏と、城西大学薬学部准教授の須永克佳氏による2講演が行われた。竹田氏は現在消費者庁で検討が行われている食品の機能性表示制度と絡めて、医薬品との相互作用検証の必要性を強調。一方で「パブメド」を使い、食品と医薬品の相互作用に関する論文検索の結果、必要な情報が得られる論文数が少ないことも紹介。特に新規素材については自らデータを取得する必要があると述べた。

 須永氏はこれまでの研究によって判明している食品や食品成分と医薬品の相互作用を中心に説明。ただ、単一成分の薬とは違い食品は複数成分が配合されているため、相互作用は見つけにくく、「今も分かっていない相互作用はかなりある」とも指摘。また、相互作用といっても医薬品効果の増強や減弱だけでなく、副作用を低減させる作用もあるとして、その例として、コエンザイムQ10のスタチン系高脂血症治療薬による横紋筋融解症緩和や、イチョウ葉の抗うつ薬(SSRI)による性機能障害に対する改善効果などを挙げた。

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