杢谷理事長留任など決議 全健協総会(2014.6.26)
特定非営利活動法人 全日本健康自然食品協会は19日、第13回通常総会を東京・永田町の全国町村会館で開催した。同団体が掲げる「正しい食品の思想」の情報提供のさらなる強化を図る今後の事業方針が決議されるとともに、役員改選で杢谷正樹(㈱純正食品マルシマ)理事長、中村靖(㈱創健社)副理事長、坂本卓男(㈱サンピュア)副理事長それぞれの留任が決まった。ほか理事12名のうち新任として瀬尾原起氏(㈱恒食)、武中大輔氏(甲陽ケミカル㈱)、出口裕起氏(ムソー㈱)が選任された。
当日は、味噌の有用性に関する研究を進める広島大学名誉教授の渡邊敦光氏を招き記念講演会が行われた。「味噌汁一杯の底力」と題した講演では、江戸時代の元禄期に著された本草書・本朝食鑑の中で消化を助けるなど味噌の有用性が記されていたなど、日本において古来より造られてきた味噌との関わりを述べた。また、減塩味噌・醤油が取り沙汰される風潮について、「確かに塩分(過多)の問題はあるが、一方で(動物)実験的にも疫学的にも味噌を摂取することでガン抑制につながるデータはある」とし、適切な摂取方法による味噌の有用性への理解を促した。さらに戦後、コメと小麦の切り替えが始まり、それによる味噌汁摂取の減少がガンの増加を招いたとし、給食などへの早急なコメ食・味噌汁の導入を訴えた。