健康寿命と平均寿命の差が拡大 高齢社会白書(2014.6.26)


 政府は2014年版「高齢社会白書」を閣議決定した。65歳以上の高齢者人口が総人口の25.1%に達し、一方で、現役世代とされる生産年齢人口(15~64歳)は32年ぶりに8000万人を下回るなど、高齢化率は高まりつつある。少子化の影響もあり、将来予測では2060年に高齢者1人をわずか1.3人の現役世代で支えることになるとしている。

 平均寿命予測は2060年には女性で90年を超えて90.93年、男性も84.19年と、12年比で約4年ほど伸びることが見込まれる。

 なお、高齢者の健康状態に関しては、日常生活に影響がない期間を示すいわゆる健康寿命(10年時点)は男性が70.42年、女性が73.62年で、それぞれ1.02年、0.97年延びた。 ただ、平均寿命よりも伸びは小さく、健康寿命と平均寿命の差は男性で9.13年、女性で12.68年に拡がった。

 また、高齢者の疾病別の死因では「悪性新生物(ガン)」「心疾患」「肺炎」の順で多く、この3大疾患で死因の半数を占めた。

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