肌対応トクホ、安全性評価終了 食安委(2014.6.26)


 食品安全委員会は17日、㈱資生堂が特定保健用食品(トクホ)申請し、消費者庁が安全性審査を依頼(諮問)していた「素肌ウォーター」について、「提出された資料に基づく限りにおいて、安全性に問題はないと判断した」との評価書をまとめた。同委は即日同庁に答申し、同商品の審査は消費者委員会に移った。消費者委で認められれば、同庁はトクホ許可に向けた手続きに入る。

 同商品はこんにゃく由来のグルコシルセラミドを関与成分に「肌が乾燥しがちな方に適する」旨の表示許可を求めている清涼飲料水。1日摂取目安量(1本・340㍉㍑)に含まれるグルコシルセラミド量は1.8㍉㌘。肌に対応したトクホはなく、同商品が許可を得れば初の商品になる。

 作用機序としては、グルコシルセラミドの代謝物であるスフィンゴイド塩基による角層細胞を包む膜状構造(コーニファイドエンベロープ)の形成促進、表皮細胞間隙の物質の流通を制御(タイトジャンクション機能亢進)することで、経表皮水分蒸散量を制御し、皮膚バリア機能を改善することが示唆されている。

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