三七人参など酵素濃縮 HIFPSRO研究所(2014.7.10)
個別化医療振興財団(宮崎市田野町、電話0985・86・2000)は、アダプトゲン製薬が投資する社会奉仕事業「アスクレピオン」を運営するために組織された一般財団法人。宮崎に広大な施設を所有し、世界のモデルを目指す個別化医療保養施設である。HIFPSRO(ヒフプスロ)研究所(電話0985・86・5100)は、個別化医療振興財団に付属し、同財団の医師や医療を助ける、研究機関である。
HIFPSROの意味は、人類遺産機能性天然物探索研究機構であり、人類に伝承されている機能性天然物のみを対象として、安全性と有効性の高い素材を開発する事を主たる目的としている。
同研究所は、探索グループと研究グループからなり、探索グループの中心は、国際的に活躍する陸昌洙氏(韓国キョンヒ大学名誉教授)であり、研究グループの中心は、細川淳一氏(筑波大学名誉教授)である。
現在、多種類混合の野菜酵素が人気であるが、HIFPSRO研究所が開発する、単品ストレート酵素は、機能性天然物が持つ固有の有効成分をストレートに働かせることを目的とする。
同研究所では、100種類の単品ストレート酵素の開発を目標としており、出来た後に使用目的に合わせて混合することも出来るという。
今後楽しみな酵素は、漆、ニンニク、石蓮花、モズク、ノニなどの生を使用した酵素。ちなみに、漆は韓国伝統の民間薬であり、抗ガン剤として注目されている。
同研究所には、韓国、中国、インド、インドネシアなど数カ国に社員がいて、安全で有効な機能性天然物の探索に東奔西走しているが、注目する探索地域は先ず、1万6000以上の島々からなるインドネシアだ。孤立した島は固有の機能性天然物が存在する未知な分野である。
また、インドネシアに伝承されるジャムウという伝統生薬の内、千数百種を把握していると言う。
いま手掛けているのは日本でも良く知られているノニ。ノニを種も皮も含めて生を複数の食用微生物で発酵させてノニ生酵素を作りつつある。
単品ストレート酵素の第1号は、三七人参(田七人参)だ。中国雲南省から生で空輸し、加工する。一度栽培した畑では20年間連作できないと言う優れた物質で、それだけ腐りやすく、収穫すると、すぐに乾燥させることが、何千年と守られてきた現地での習慣である。
しかし、乾燥による品質劣化が著しい事が同研究所によって突き止められた。乾燥する事でサポニン配糖体の含有量は5分の1~7分の1に減少するという。
乾燥と比較して、生の三七人参の単品ストレート酵素のサポニンは35.15%と驚異的な数値を示す。
生の三七人参のサポニン含有量が12%であることは良く知られているが、これを3倍に濃縮したのが三七人参生酵素であるから、理論数値通りで、殆ど損なわれていないことが分かる。
同研究所では、単品ストレート酵素だけではなく、精油の有効性に着眼しており、ラベンダーをはじめ、数十種類の精油やオイルを扱っている。
ラベンダー精油は、世界の三大栽培地の一つである中国領新疆ウイグル自治区の物が最も素朴で安定しているといわれる。
同研究所は、これを輸入して改良し、アロエや、浴用剤の原料として各方面に販売している。同研究所で再加工している事もあって「癖のない良い香りである」と評価が高い。
ラベンダーの語源は「洗う」という意味で、ローマ時代から浴用として知られている。浴用ラベンダーは、アロマ効果はもとより、肌をなめらかにし画期的な効果を生み出す。一度使ってみるとその価値が分かるという。