ガン細胞の増殖抑制を確認 タヒボジャパン(2014.7.10)


 タヒボジャパン㈱(大阪市中央区)は、タヒボのエタノール抽出エキスの有効成分「NQ801」が、ガン細胞に対して選択的に増殖抑制作用を示すことを確認した。近畿大学農学部らとの共同研究成果で、先ごろ行われた日本抗加齢医学会第14回総会で発表している。

 試験は3種類のヒト由来ガン細胞株と6種類のヒト由来正常細胞を使い、NQ801と抗ガン剤のマイトマイシンCの細胞増殖抑制作用を調べた。その結果、NQ801はガン細胞株に対してマイトマイシンCと同等以上の増殖抑制作用を示した一方で、正常細胞に対する増殖抑制作用はマイトマイシンCよりも低かった。この結果より、同社らは「NQ801はガン細胞に選択的に毒性を持つ可能性が示唆された」としている。

 また、同社らは並行してUVB照射したマウスに対するタヒボエキスの皮膚ガン予防効果も検証。対照群では10週目に全てのマウスで腫瘍の一種であるパピローマが認められたが、タヒボエキス塗布群ではパピローマが出現した割合は10%以下だった。さらに、発ガンは炎症や酸化と密接に関係することから、タヒボエキスに含まれる抗炎症、抗酸化成分を調べたところ、抗炎症成分はリグナン類のpaulownin、抗酸化成分はacteosideであることを確認した。

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