糖質制限やサプリ利用促す 日本がんコンベンション (2014.7.10)

がんコンベンション

 米国がんコントロール協会日本支部(森山晃嗣理事長)主催の第20回代替・統合療法日本がんコンベンションが7月5、6日の両日、東京・秋葉原で開催され、多くの関係者が参集した。

 森山氏と米国がんコントロール協会会長のフランク・コウジノロウ氏の挨拶では、今年で20年目を迎える同コンベンションの軌跡とともに感謝の言葉を述べたことをはじめ、ホリスティック医療で知られる医師・帯津良一氏は「自然治癒力の科学的な解明が急がれる」と論を展開。また医師・藤田紘一郎氏は「生活習慣病の変容で活性酸素が様々な影響を及ぼしている。フィトケミカルはもちろん、最近では特に熟成した酵母がそれらに有用だと分かってきた」とした上で、食生活においても「50歳を過ぎたら白米や小麦をやめ、雑穀や肉を食べることが重要。百寿以上で菜食主義者はいない」と125歳まで元気に生きるための免疫力を上げる生活を紹介した。

 医師・春山茂雄氏は、腹七分目を7週間行うとアディポネクチンが活性すると示した上で、体内のATP産生の仕組みは、今年発売された酸素自動車の仕組みと似ていると解説。更に、医師・崎谷博征氏は、ガン細胞は脂質をエネルギーにできないことに着目。原始人食とも呼ばれる食事法〝ケトパレオ〟を紹介した。

 医師・内海聡氏は、現代の医学に関する矛盾を指摘しつつ「東洋医学を見直すことなどが急務」と強調した。

 自然療法医学博士のジミー・C・チャン氏は「自然成分でガンを抑えることを主眼においたアプローチ」として、ウコン、杏林の種、霊芝、椎茸などを用いた海外の最新代替医療事情を報告した。また医師・久野則一氏はアカミミズ粉末を用いた改善例を頚動脈や脳MRIの映像で紹介。医師・新井圭輔氏は、「糖質を厳格に制限することで、ガン患者の予後が良くなる」とし自身が構築したプロトコールと症例を報告した。

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