日本ランチェスター工業 新本社工場建設へ(2014.7.24)
健康食品受託製造の日本ランチェスター工業㈱(兵庫県三田市)は、来春をめどに、三田市西相野に構える本社工場を移転、新設することを決めた。これにより、生産能力を現在の3~4倍の規模に引き上げ、増加傾向が続く国内外からの受注に対応する狙いだ。
新本社工場は、現在の本社工場からも近く、キリンビール神戸工場などが立地する「神戸リサーチパーク」(北区)に建設する。中国自動車道の「神戸三田インターチェンジ」に隣接するなど、物流機能にも優れることから選んだ。
同社では今年3月、新本社工場建設用地として5000坪を取得する契約を都市再生機構との間で締結。建設工事は2期以上に分割して行う計画で、第一期工事は年内にも着工し、早ければ来春にも、錠剤、顆粒、スティック、ハードカプセルを中心とした健康食品製造工場を稼働できる見通しだ。
受託対応品目の拡大を視野に入れて行う予定の第二期工事は、来年にも着工する計画を立てている。ただ、「市場環境や業績などを総合的に判断して決める」(同社・新垣健社長)と話しており、慎重に検討していきたい考えだ。
同社が今回取得した土地面積は5000坪とかなり広い。これは、他社と連携しながらの活用も視野に入れているためだと見られる。