太陽化学 DSMと緑茶抽出物で契約締結(2014.7.24)
太陽化学㈱(三重県四日市市)とオランダ・DSM社は、DSMが持つ緑茶抽出物製品「テアビゴ」事業を太陽化学に2014年末を目途に権利移譲することを前提としたライセンス契約を締結した。太陽化学が15日発表した。
同契約について太陽化学では、「DSM側から要望があった」案件とコメント。太陽化学が掲げる中長期計画の一つであるグローバル化に向けた戦略商材としての緑茶抽出物のさらなる拡大策と、DSMの「他の機能性素材(ビタミン、ルテイン、DHAなど)に経営資源を割り振って強化していく」それぞれの思惑が一致したことが今回の契約締結に結び付いたとされる。
「テアビゴ」の販売については、14年末もしくは在庫がなくなるまでDSMが製品およびサービスの提供を継続して行うとともに、2社が協力して供給先へのサポートを実施する。
今後太陽化学では、同事業を引き継ぐことで、既存の緑茶抽出物製品「サンフェノン」シリーズと合わせて世界最大規模の高純度緑茶抽出物の供給・販売者としての充実を図っていく。その一方で、EGCG90%以上で規格した「サンフェノン」と同94%以上で規格した「テアビゴ」で供給先が被ることも想定されることから、順次住み分けをしつつ、「将来的にはブランドの一本化」も視野に入れ、世界シェア獲得に向けた積極提案を始める。