「トレハ」欧米市場開拓 カーギルと販売代理店契約(2014.8.7)


 長瀬産業㈱(東京都中央区)は、連結子会社の㈱林原(岡山市北区)の主要製品トレハロース「トレハ」について、欧米における食品分野での総代理店として穀物大手の米国カーギル社と販売代理店契約を締結したと発表した。同社が4日発表した。

 これまで「トレハ」など食品分野における林原製品の海外販売は長瀬産業、国内販売は林原が担ってきた。今回の契約締結によりカーギル社を販売パートナーとして欧米市場での拡販を進める。

 トレハロースは、砂糖38%の甘味度を持つ、ブドウ糖二分子が結合した非還元性の二糖類。機能性糖質として、和洋菓子や冷凍食品、レトルト食品、飲料など様々な加工食品に使用されている。1995年に林原が独自酵素技術を用いて、澱粉からトレハロースの大量生産方法を確立し、「トレハ」として市場提案を進めてきた。

 林原とカーギルとの間では2000年に製販分野での契約が結ばれていたが、林原が12年に長瀬グループの傘下となった時点でカーギルとの契約見直しをしていた。今回改めて欧米分野での開拓を進めるにあたり、長瀬本社との販売代理店契約を締結したかたち。現時点で欧米現地での製造は予定していない。販売目標額は非開示。

 なお昨年には、独カーギル・テクスチュラント・ソリューションズ社が製造していた大豆由来機能性素材「リパミンPS」の製造販売について、長瀬産業及び子会社のナガセケミテックス㈱に事業移管している。

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