アルビータ 佐賀市でアスタキサンチン生産を開始(2014.8.7)


 資源循環事業などを基幹事業とする㈱シンシア(東京都品川区)と、米国アリゾナ州で藻類事業を展開するヒリエ社との合弁企業・㈱アルビータ(佐賀県佐賀市)が、アスタキサンチン生産事業を開始する。来年を目途に佐賀市内に培養施設を稼働させ、年産2.8㌧の供給を見込む。

 同社では6月末に佐賀市との間でバイオマス資源利活用協定に調印、同市のごみ焼却などで生じる二酸化炭素などを藻類培養事業に活用することを表明していた。

 当初は化粧品や健康食品などで利用が進んでいるアスタキチンサンを生産していく方針で、将来的には他の藻類の培養も構想している。

 培養する施設の面積は約2ヘクタール。ヘマトコッカスの培養では、楕円形の浅い水槽の中に微細藻類を入れ、太陽光と二酸化炭素により増殖させるレースウエイ型を採用。1250平方㍍の水槽5基に加え、複数の小型の水槽を組合わせた培養ラインを設けた。抽出装置などの生産ラインも整備し、まずは10%濃度のアスタキサンチン原料を供給していく。

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