温州ミカンエキス アークレイが本格供給へ (2014.8.7)
βクリプトキサンチンを規格化した温州ミカンエキス原料のサンプルワークを、アークレイ㈱からだサポート研究所(京都市上京区)が進めている。同原料はペースト状の製品で、ドリンクやゼリーなどにも配合できる。今年11月までに本格供給を始める計画だ。
温州ミカンエキス「クリプトベータ」は、はっさくオイルエキス末「ラプテン」に続く同社の第4弾原料となる。βクリプトキサンチン含有量は1㌘当たり0.18㍉㌘以上で規格化。温州ミカンエキスの先行原料と比べると規格値は下回る一方で、コストパフォーマンスの高さを訴求し、機能性を付加した一般加工食品への配合を提案していきたい考えだ。
同原料は、国産温州ミカンの果汁残渣を原材料として使用。1日当たり摂取量は、2.8㌘~17㌘を推奨する。これにより、βクリプトキサンチンとして0.5~3㍉㌘を摂取できる。
βクリプトキサンチンの機能としては骨粗しょう症予防作用が知られるが、同社では抗メタボリックシンドローム素材として市場に訴えていく方針。同成分には内臓脂肪の減少作用が報告されているほか、同社らが実施したヒト試験でLDLコレステロールの減少作用が確認されている。
同社の機能性食品原料では現在、抗糖化機能を訴求する「AGハーブMIX」の供給量が好調に推移。以前から採用されていた、養命酒製造㈱の美容飲料に新製品が追加されたことなどが影響しており、これを受けた市場からの反響需要も増えているという。