男性の平均寿命、80年超え 厚労省簡易生命表(2014.8.7)
厚生労働省がまとめた2013年(平成25年)の「簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は男性が80.21年、女性が86.61年で、前年に比べ男性は0.27年、女性は0.20年それぞれ上回り、いずれも過去最高を更新した。男性は初の80年超え。平均寿命の男女差は6.40年で、前年比0.07年減少した。なお、入手可能な資料を基にした国・地域別比較では、女性は世界一、男性は香港、アイスランド、スイスに次いで第4位となった。
簡易生命表は、1年間の死亡状況に変化がないと仮定した場合、各年齢の人が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかを計算したもので、0歳の平均余命が全年齢の死亡状況を集約した平均寿命となる。
死因別の死亡確率を算出すると、0歳では男女ともガンなどの悪性新生物が最も高く、次いで男性は心疾患、肺炎、脳血管疾患が続く。女性は心疾患、脳血管疾患、肺炎の順で高かった。ガンの死亡確率は男性29.38%、女性20.20%で、男性は前年に比べ0.06ポイント伸びた。一方で心疾患、脳血管疾患、肺炎の死亡確率は男女とも低下した。