ポーラ化成工業が肌トクホを申請 植物セラミド使用(2014.8.7)
「肌が乾燥しがちな方に適する」を用途にする特定保健用食品の許可申請を、ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業㈱(神奈川県横浜市)が行っていたことが分かった。関与成分は、肌の保湿機能が知られる植物由来のグルコシルセラミドで、食品形態は粉末顆粒。今後、消費者委員会新開発食品評価調査会で審査手続きが開始されることになる。
消費者庁が7月31日、発表した。ポーラ化成は昨年末に申請したと見られる。グルコシルセラミドを関与成分とする同じ用途のトクホ許可申請を㈱資生堂が12年に行っており、今年6月、食品安全委員会が安全性に問題はないと判断。近く表示許可が下りるとの見方が強まっている。
ポーラ化成が申請した製品の名称は明らかにされていない。資生堂は「素肌ウォーター」を名称とする清涼飲料水で申請しており、関与成分はコンニャク芋由来。一方、ポーラ化成はそれとは異なる由来で申請した模様だ。グルコシルセラミドは、コメ胚芽やトウモロコシ、タモギタケ、小麦などにも含まれる。
ポーラには、今回の申請製品で、食品の新たな機能性表示制度に乗る選択肢もあったといえるが、あえてトクホを選択したかっこう。自己責任による機能性表示ではなく、国の許認可に伴う表示を重要視したといえそうだ。