コラーゲン 依然厳しく 主要原料事業者1Q決算(2014.8.21)


 明治ホールディングスの15年3月期第1四半期決算で、「アミノコラーゲン」が前年同期を上回った。一方で、国内コラーゲンペプチド原料メーカーの同期決算によると、国内コラーゲン市場は依然低調。原材料価格の高止まりに苦しんでいる様子も窺われる。

 新田ゼラチンの同期決算でコラーゲンペプチドの売上高は減少した。日本では消費増税に伴う駆け込み需要の反動を受けたほか、アジア地域でも販売が伸び悩んだ。

 ニッピは、惣菜用ゼラチンが好調に推移し、ゼラチン関連事業の売上高は前年同期比5.6%増の18億1800万円と増収だったものの、営業利益は21.4%減の2700万円と減益。原料相場の高止まりが収益を圧迫し、販売価格への転嫁を図っているものの、浸透には至っていない。新田ゼラチンでも、豚皮原料価格の上昇を受け、コラーゲン素材事業の営業利益は27.7%減の3億2100万円と減益だった。

 ニッピはまた、コラーゲン化粧品や健康食品の販売を展開している化粧品事業の売上高が同21.6%減少(22億6000万円)した。広告宣伝手法を見直すことで経費は減少したが、注力した新規顧客獲得や拡販は功を奏さなかった。

Clip to Evernote

ページトップ