リコピン原料供給開始 オイル状で開発 サビンサ(2013.6.20)


 リコピンを高含有するガックフルーツのエキス抽出原料の配合提案を㈱サビンサジャパンコーポレーション(東京都豊島区)がこのほど開始した。リコピン強化の目的で、ダイエットで需要が伸びているトマト関連製品などに配合してもらいたい考え。ガック由来素材では比較的珍しいオイル状原料で、特にソフトカプセルに適した製品になっている。

 「リコピンベータ」の製品名で提案される同素材は、リコピンを10%以上、βカロテンを10%以上で規格化したもの。1日当たり推奨摂取量は150㍉㌘に設定した。

 原材料となるガックフルーツは、和名「ナンバンカラスウリ」とも呼ばれる南アジアを中心に分布する果実。特にベトナムでは良く知られた食材で、その種子のまわりから油を絞ったり、料理の色付けに利用したりしている。含有成分については、リコピンがとりわけ多いとされ、トマトの10倍以上などといわれる。このため日本でも数年前から「スーパーフルーツ」などとして機能性飲料に配合する動きが見られていた。
 ガックフルーツの食薬区分上の取り扱いについては、種子部は専ら医薬(和名モックベシの名称で収載)となっているが、サビンサでは原材料にインド産ガックフルーツの種子のまわりにある種衣(しゅい)部を採用している。

新製品 一気9アイテム

 創立25周年を迎えたサビンサ社では今年、研究開発に力を入れており、これまでに計9製品の新素材を市場投入した。日本市場では、特に「ブラックジンジャー」と「リコピンベータ」の拡販に力を入れたい考え。
 その他の主な新製品は次の通り。
 クロロゲン酸50%▽ニンジンボク(アグニサイド25%)▽ハマビシ(サポニン20%・45%)▽ビートルート(硝酸塩2%)▽ポリサール(ボスウェリアセラタ抽出物。ポリサッカライド70%)▽モリンガリーフ(ルチン5%)

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