アスパラガス抽出物など認定 北海道ヘルシーDo(2014.9.11)
北海道は1日、「北海道食品機能性表示制度(ヘルシーDo)」に基づき、新たに8商品(8社)を認定した。2013年4月の制度発足後3回目の認定で、今年度としては初。これにより同制度認定商品は26品(18社)となった。
認定8商品の中にはアミノアップ化学㈱(札幌市清田区)が開発製造した、酵素処理アスパラガス抽出物(ETAS)を使った2商品が認定された。同素材の商品は初の認定となる。ETASは熱やストレスによる細胞のダメージを修復するヒートショックプロテイン(HPS)を誘導する作用があり、これまでに自律神経の調節作用や睡眠の質改善を示唆する作用がヒト試験で確認されている。
このほかの認定商品は、いずれもアミノアップ化学の素材「ライチ果実抽出物オリゴノール」を使用した商品だった。
同制度は、一定の機能性研究が行われた食品素材を使い、道内で製造された商品に「『健康でいられる体づくりに関する科学的な研究』が行われた」旨の表示を認める制度。今回は5月に申請が行われ、10商品(10社)の申請があった。次回(第4回)申請受付は11月に予定する。
なお、認定26商品のうち16商品はヨーグルトや豆腐、菓子類などの一般食品で、カプセルなどのサプリメントは10商品にとどまる。
販売済み14品で売上10.8億円 13年度実績
北海道は「北海道食品機能性表示制度(ヘルシーDo)」の認定商品のうち、販売開始済14商品の2013年度売上合計額(確定値)が約10.8億円だったとの調査結果を発表した。形態別では一般食品型(9品)が約8.3億円で前年同期比31%増、サプリメント(5品)は約2.5億円で同33%増だった。道は「一商品を除く全ての認定商品で売上が増加。中には売上が前年同期比2倍、3倍になったものもあった」とし、同認定が一定の売上増に貢献していると強調した。
制度に対する意見も紹介した。認定により商品の信用が高まり、大手流通企業に取扱ってもらえたことや、メディアの注目を得られたこと、北海道ブランドを打ち出せるようになったなどのメリットが挙げられる一方、制度認知度はまだ低いと厳しい意見もあった。