島津製作所と農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が、健康につながる食品・飲料開発を支援する研究ラボを開設した。今後、食品・飲料メーカーにラボの利用を促し、同ラボで得られた知見を蓄積し次世代の食品・飲料研究に発展させ、食を通じた健康長寿社会の実現とイノベーション創出を目指す。
国内のドラッグストア売上高が8.7兆円にのぼることが、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の調べで分かった。前年からの伸び率は2.0%増。OTC医薬品や健康食品・サプリメントなどで構成される「調剤・ヘルスケア」の伸びが全体の売上高を押し上げたほか、化粧品などの「ビューティーケア」「フーズ・その他」のカテゴリーも前年の販売実績を上回った。
総務省統計局が、10日付で公表した2023年の家計調査報告1月分(2人以上の世帯)で、健康食品・飲料やサプリメントなどが含まれる「健康保持用摂取品」の1世帯当たりの支出額は、前年同月比実質4.1%減となった。
各種健康食品原材料を取り扱うCBC(東京都中央区)が、乳酸菌や酵母などの研究及び販売を80年以上続ける大手乳酸菌原材料メーカーのLALLEMAND社が手掛ける複数のサプリメント向け乳酸菌原材料を国内展開する。ストレス関連のヘルスクレームを想定した機能性表示食品の展開も計画しており、展示会などで積極的な情報発信を行う方針だ。
保健機能食品のうち、機能性表示食品はここ数年で市場が拡大し、特定保健用食品は2018年以降、市場の縮小が進んでいる――。そんな調査結果を、マーケティング市場調査の富士経済が3日発表した。22年度(見込み)の機能性表示食品の市場規模は前年比24.0%増の5462億円と試算した。特に脂肪に関するヘルスクレームのシェアが高く、全体の市場規模の半分以上の3224億円にのぼるとした。
経済産業省調査統計グループが2月28日に発表した2023年1月分の商業動態統計速報によると、ドラッグストア(DgS)における「健康食品」の販売額は205億円。前年同月比は9.7%増で、13カ月連続の増額となった。また、「ビューティケア(化粧品・小物)」は同3.5%増の785億円で16カ月連続増と好調が続いている。
サンブライト(東京都中央区)は、抗ストレスや睡眠改善機能を訴求する乳タンパク由来素材「ラクティウム」を、サプリメントに加え、菓子などの一般食品への利用を推奨している。
オリザ油化(愛知県一宮市)が主力の機能性食品素材「オリザセラミド」について、免疫賦活作用のあることを樹状細胞を用いた試験で確認したと発表した。同原材料に使用する米ぬか中の主要なセラミドの一つ、グルコシルセラミドに強い免疫賦活作用を見出した。今後、基礎的なエビデンスを積み上げ、市場で応用できる範囲を広げていく。同社が15日発表した。
大塚ホールディングス(東京都千代田区)のサプリメント事業が前期に引き続き売上を伸ばしている。2022年のサプリメント売上高は対前年比21.7%増の1764億円を計上した。21年の300億円増に続き、22年も同様の売上増を計上するなど、この2年で600億円超を事業売上に上乗せしたかたちだ。サプリメントブランド「ネイチャーメイド」「エクエル」がサプリ事業を成長させた。