帝人(大阪市北区)が機能性食品素材事業から撤退する。スーパー大麦「バーリーマックス」や、食物繊維のイヌリンなど原材料販売事業の終了と、グループ会社で納豆品や乳酸菌などを製造販売する帝人目黒研究所を売却することを24日発表した。
世界的なレシチンメーカーの辻製油(三重県松阪市)は高純度レシチンの製造技術を生かした高純度セラミドの製造・販売を手掛ける。その高い技術力を背景に国内のほか、海外での売上が伸長している。
小林製薬(大阪市中央区)は、14日に開いた取締役会において、子会社の梅丹本舗が持つ紀の川工場を2025年6月30日をもって閉鎖することを決めた。昨年3月に発生した紅麹問題を受け、紅麹原料の製造設備でもあった同工場は操業を停止し、梅丹本舗の梅肉エキスなど各種製品も同年3月末に終売していた。
総務省統計局が、4月4日付で公表した2025年の家計調査報告2月分(2人以上の世帯)では、健康食品・飲料やサプリメントなどが含まれる「健康保持用摂取品」の1世帯当たりの支出額は992円で、1000円の大台を割り、前年同月比実質は0.8%減。1月分は、3カ月ぶりに増加したものの、またも減少に転じた。昨年3月に起きた、いわゆる「紅麹問題」の影響はいまだに色濃く反映されていると見られる。1000円を割った月は「紅麹問題」が起きてから5回目。それ以前の22年から23年にかけて1000円割れが1度しかなかったことから見ても、健康食品に対する信頼感はまだ取り戻せていない感じだ。