ファンケル(横浜市中区)のサプリメント事業が回復基調にある。2日発表した2024年3月期第2四半期のサプリメント事業の売上高は、対前年比13.4%増の213億9400万円、セグメント利益は同109.2%増の29億3800万円の増収増益だった。この3年で低調だったインバウンド売上も大きく回復し、前年同期の4000万円から10.9億円に拡大した。
オリザ油化(愛知県一宮市)の子会社、オリザタイランド(バンコク)は、美容健康素材のトマト種子エキス「リコリフト」が、タイ国食品医薬品承認局より新規食品(ノベルフード)として承認されたと発表した。今後、「リコリフト」のタイ国内への輸入、販売、サプリメントへの配合が可能となる。タイにおけるノベルフードの承認は桜の花エキスについで2件目。同社が23日発表した。
今秋の臨時国会で提出される予定の大麻規制法改正案に向け、大手企業のCBD(カンナビジオール)市場への参入が注目される中、ユーグレナ(東京都港区)がCBDを配合したサプリメントの販売を今月10日から開始した。有名企業の参入は市場活性化の大きなポイントの一つに挙げられているだけに、今回の同社の動きが市場にどのような影響を与えるかが注目される。
神明(東京都中央区)は、九州大学発の創薬ベンチャー企業SENTEN Pharma(福岡市博多区)と資本業務提携契約を締結し、ヘルスケア事業に本格参入することを4日発表した。今後、米に含まれるガンマオリザノールなどの成分が持つ機能性を活かした商品開発を行い、サプリメントや食品事業を展開していく。
経済産業省調査統計グループが9月28日に発表した2023年8月分の商業動態統計速報によると、ドラッグストア(DgS)における「健康食品」の販売額は251億円。前年同月比は5,3%増で、20カ月連続増となった。また、「ビューティケア(化粧品・小物)」も同じく同12.9%増の923億円でこちらは21カ月連続増となっている。
消費者庁は27日、機能性表示食品の届出データベースを更新し、新たに10件の届出を発表した。この更新で、2023年度I番台の届出件数は623件となった。今回は、「当惑状態(考えがまとまらない状態)を軽減する」という初のヘルスクレームが登場した。
オリザ油化(愛知県一宮市)が、フェムケアに対応する機能性食品原材料を拡充する。すでに複数品のフェムケア対応原材料をラインナップするが、冷え性・むくみ改善・バリア機能促進を備えるストロベリーグアバエキス「フェムベリー」を新たに上市して総合フェムケア素材として位置づけ、市場での提案を開始する。来月開催の食品開発展で披露する。
資生堂(東京都中央区)は、ツムラ(東京都港区)やカゴメ(名古屋市中区)と業務提携し、健康美容を中心とする新事業を来年2月から本格始動すると20日に発表した。まずはツムラ、カゴメそれぞれと共同開発したサプリメント、飲料を市場投入し、2025年以降には中国をはじめとするアジア地域への進出も計画する。10年以内に売上高で数百億円規模の事業へと成長させていく方針。新事業の対象顧客は国内で約2800万人を見込んでいる。
金沢大学は14日、トマトの茎葉や未熟果実に高含有するステロイドアルカロイドやその配糖体に、抗うつ機能を確認したと発表した。同大医薬保健研究域薬学系の出山諭司准教授らの研究グループの成果。論文は同日、国際学術誌「Nutritional Neuroscience」のオンライン版に掲載された。