㈱オムニカの高尾久貴社長は健康産業流通新聞とのインタビューで、原料販売している複数の天然由来機能性食品素材について、システマティックレビューした結果の再現性や日本人への外挿性を評価する目的で、「国内で臨床試験を実施している」と話した。食品の機能性表示制度施行前に、査読付き論文も投稿する。
スピルリナやアスタキサンチンなど健食原料を供給する東洋酵素化学㈱(千葉県浦安市)は、ベトナムのホーチミン郊外で11月1日にオープンしたイオンモール2号店内にサプリメント・化粧品ショップをオープンさせた。農業器具を扱う現地企業と提携し運営する。今回の店舗事業開始により、東洋酵素化学では従来の原料・OEM供給事業の川上分野から川下までの流通体制を備えることになる。
㈱RENE(レーネ)(大阪市天王寺区)は、真空低温乾燥装置を用いて特殊粉末加工した黒ウコン原料を利用した健康食品OEM展開を開始する。約35度の低温で加工処理することで、「高温加工する際に破壊される各種酵素や栄養成分を100%活かすことができる」利点を打ち出し提案を進める。また黒ウコン以外の健食素材を用いた受託加工についても柔軟に対応していく。
味の素ヘルシーサプライ㈱の深山隆社長は13日、取引先などを集めて開催した「第4回アミノ酸原料セミナー」の中で食品の機能性表示制度でアミノ酸は有利だとの考えを述べた。ガイドラインが出ていないため明言はできないと断った上で語ったものだが、「アミノ酸の食経験は長い。個々のアミノ酸に関するエビデンスデータには蓄積がある。質も量も充実している」などとして自信も覗かせた。「(新制度に対応するための)準備も進めている」とも語った。
各種マッサージチェアを製造販売するファミリーイナダ㈱(大阪市淀川区)は、創業50年の集大成となる新型モデル「イナダインスパイア」を来春に導入する。近年増加する各種ストレスの改善を図る最新技術を用いて開発した同機器の提案とともに、同社初となるリース契約による事業展開を開始することを明らかにした。当初は企業やフィットネスジムなど業務用として5年で10万台の導入を見込み、1年後を目途に簡略化した家庭用モデルの開発も視野に入れている。
㈱サン・クロレラ(京都市下京区)は、独自の細胞壁破砕技術を用いたクロレラをさらに微粒子パウダー化した「クロレラパウダーfor Cooking」をこのほど新発売した。子供の偏食や健康を気遣う主婦層をターゲットにしたブランド「クロレラくらぶ」の新アイテム。様々な料理に活用できるクロレラの多面性を訴求していく。パウダー形態の一般向け商材の販売は初。
各種健康食品を企画・開発する㈱薬研(東京都板橋区)は、今春からOEM展開している新規ポリフェノール・テアデノールAを含む発酵茶エキスの原料供給を開始した。国産緑茶葉を麹菌を用いて発酵、新規成分を高含有させた原料で、すでに確認している高いSOD活性とともに、脂肪低減に働くアディポネクチン分泌促進などの機能性を前面に出し積極提案する。
森川健康堂㈱(熊本県上益城郡)が女性向けに展開している植物発酵エキス配合食品「RIPE‐100」シリーズが、百貨店やエステなどでの売上が好調だ。同社担当者によると、同品は既存客からの引き合いが多かったとし、売上としては前年比の20%増だったという。
貿易商社の島貿易㈱(東京都中央区)は、食用油脂製造などを手掛けるミヨシ油脂㈱(東京都葛飾区)と魚油由来のDHA・EPAパウダー(粉末油脂)を共同開発、11月から「オメガヴィーパウダー100」のブランド名で供給を開始した。
三井製糖㈱(東京都中央区)は10月31日、栄養療法食品・嚥下障害対応食品事業を展開するニュートリー㈱(三重県四日市市)を子会社化すると発表した。同日開催の取締役会で、ニュートリーの発行済株式の51%を取得するための株式譲渡契約を締結することを決めた。株式譲渡の実行日は12月1日の予定。