消費者庁は機能性表示食品のガイドライン(GL)一部改正を年内と今年度末の2度にわたり実施する。今年6月に閣議決定された規制改革実施計画などを受けたもの。この2回の改正で注目されるのは、昨年の検討会で制度対象に加えることが決まった、糖質・糖類、エキス類に関する届出指針が盛り込まれるかどうか。糖質・糖類は年度末の改正で反映される見通しだが、エキス類に関しては見合わせる可能性がある。
北海道経済産業局が毎年まとめている「北海道バイオレポート2017」が先月24日発表された。2016(平成28)年度のバイオ産業全体の売上高(見込み)は過去最高となる638億円(対前年比8.1%増)で、機能性食品・化粧品、医療・医薬、研究支援などすべての分野で前年を上回る見込みだ。
消費者庁は今月1日から31日まで、食品表示の適正化に向けた年末一斉取締りを都道府県などと連携して実施する。プエラリア・ミリフィカを含む健康食品に関し、安全性に関する消費者への情報提供実施状況の監視指導に重点的に取り組む。一部商品で品質管理の不備が発覚した特別用途食品に関しても、品質管理体制の整備状況等について監視指導を徹底する。
経済産業省は先月29日、商業動態統計の10月分速報値を公表した。ドラッグストア(DgS)の商品別販売額のうち健康食品は、前年同月比5.3%増の170億円となった。
政府の規制改革推進会議が設置している「規制改革ホットライン」に寄せられた、大豆タンパク質を機能性表示食品の対象成分に追加するべきだとの要望に対し、消費者庁は15日までに、「タンパク質とは異なる作用等を持つことについて考察等を行うことが可能である場合は、機能性表示食品の機能性関与成分となり得る」と回答した。
国民生活センターは16日、健康食品や飲料、化粧品の通信販売における定期購入に関する相談件数が昨年を上回るペースで増加していることから、消費者への注意喚起と、事業者に認識しやすい広告表示の改善などを求めるとともに、消費者庁に対し特商法違反行為に対し厳正かつ適切な執行を要望した。国センは昨年6月に、定期購入トラブルに関する相談件数の急増から、今回とほぼ同様の発表と注意喚起をし、一般メディアもそれらを報じていたが、相談件数の増加に歯止めはかからなかったようだ。
厚生労働省は15日、15年ぶりとなる食品衛生法改正の方向性を含め、食品衛生規制全般の新たなあり方を今年9月から検討してきた「食品衛生法改正懇談会」の報告書(とりまとめ)を公開した。
消費者庁が機能性表示食品について新たな調査・検証事業に乗り出す。機能性関与成分、安全性担保の必要がある成分について、「届出後」の定量・定性試験実施状況、さらにそのウェブサイト等での「公表状況」を調べる。加えて、健康被害情報の収集・評価に関する具体的な方法、および健康被害情報の同庁への報告手順に関する検討も行う。同庁が20日までに明らかにした。
6月に決定した規制改革実施計画に盛り込まれた機能性表示食品制度における生鮮食品の活用推進策に関して、消費者庁と農林水産省で本格的な検討が始まっているようだ。消費者庁ではすでに関係者のヒアリングを実施している模様で、早ければ来年1月にも見直しの概要が固まるとの見方もある。