アサヒグループ食品が100%子会社のアサヒカルピスウェルネスを吸収合併する。来年1月1日付で、アサヒカルピスウェルネスを消滅会社とする形で合併。食品事業を再編してヘルスケア(健康)食品領域をより強化する狙いだ。アサヒグループ食品を傘下に置くアサヒグループホールディングスが11月27日に発表した。
大麦若葉を主要原材料にした青汁商品「大麦若葉100%青汁」の商標権を侵害されたなどとして、山本漢方製薬(愛知県小牧市)が、健康食品会社ユーワ(東京都武蔵村山市)に販売差し止めを名古屋地裁に求めていた訴訟が和解に至ったと、共同通信社が12月2日伝えた。
国内MLM大手の日本アムウェイ(東京都渋谷区)が一般消費者向けのビジネス展開を新たに始めた。12月2日に一般消費者向けの通信販売サイトを開設。代表ブランドのニュートリライトのサプリメントはじめ、化粧品、洗剤、浄水器など、国内で会員向けに販売展開している200アイテムの大半をラインナップする。同社が会員以外の一般消費者向けに商品を販売するのは初めて。会員向けのMLMは従来通り進めつつ、「(一般消費者にも)門戸を開いて、今後の事業拡大を図る」(広報グループ)としている。
健康な人の「免疫」維持サポート機能を訴求する機能性食品の需要創出に向けた動きが本格化してきた。独自素材のプラズマ乳酸菌を機能性関与成分にした機能性表示食品のサプリメントを11月第1週に発売していたキリングループは、同24日から新たに飲料3品を発売し、テレビCMも含めたマスプロモーションを展開。この動きを追うかたちで、今月17日からファンケルが同様のサプリメントの販売を開始する。年明けからテレビCMを含めた販促活動が本格化される見通し。
三菱ケミカルホールディングスのグループ企業で健康関連事業を展開する新菱(北九州市八幡西区)が、水素を用いた最終商品事業を拡充する。10月にインフォームドスポーツ認証を取得したアスリート向けの水素ゼリーを市場投入し、今後、リラックスなどメンタル系の素材を組み合わせた水素ゼリーの第3弾商品も早い段階で商品化させる方針。水素を機能性関与成分にした、生活習慣対策などをヘルスクレームとする機能性表示食品の届出も準備しており、ヘルスケア事業の拡充を図る。
口腔内に滞留させる必要のある機能性成分・素材を、従来よりも長く口腔内にとどめることのできる新たな製剤技術を、健康食品受託製造の備前化成(岡山県赤磐市)が開発した。通常だと5分程度しか口腔内滞留性がない成分でも、30~40分にわたりとどめることができるという。口臭対策や歯周ケアなどを目的とするオーラルケア素材に適した製剤としてOEM提案を進める。
化学合成により得られたカンナビジオール(CBD)の原材料販売にCBD(横浜市中区)が乗り出す。大麻草に含まれる同物質と化学構造が同一であることを確認しているため「天然型CBD」として打ち出す。
新型コロナウイルス下でデジタルの活用を強化している植物エキス製造販売の丸善製薬(広島県尾道市)が11月17日、新たなデジタルコンテンツとして、同社で手掛ける健康食品・化粧品原材料に関するウェブサイト『総合プロダクトガイド』を同社ホームページに開設した。各種原材料の最新情報に加え、健康・美容分野で研究活動を行う有識者のインタビュー記事、同社で実施した消費者アンケート調査結果などを掲載している。
キリンホールディングスが日本初の「健康な人の免疫機能の維持に役立つ」機能性表示食品を11月第1週に新発売した。まずはサプリメントを市場投入。調剤薬局、クリニックへの配荷を進めている他、グループの協和発酵バイオのオンライン販売サイトでも11日から販売が始まった。テレビCMなどの販売プロモーションの展開は、今月24日が予定されているドリンク3商品の販売開始以降となる見通しだ。