フランス海岸松樹皮エキス「ピクノジェノール」に、中高年の認知機能改善作用が確認された。イタリアのキエティ‐ペスカーラ大学の研究成果。メーカーのホーファーリサーチ社が「Journal of Neurosurgical Sciences」に論文投稿し、このほど掲載されたことを国内販売代理店の㈱トレードピア(東京都中央区)、DKSHジャパン㈱(同港区)が先月17日発表した。
〝記憶の精度を高める〟〝記憶力の維持〟などと表示するイチョウ葉エキスを用いた機能性表示食品の動きが年明けにも活発化しそうな様相を呈してきた。同エキスを用いた機能性表示食品を9月に届出受理していたアサヒフードアンドヘルスア㈱は、22日開催の商品発表会で来年2月に市場投入することを明らかにし、発売に併せ積極的なプロモーション展開する方針だ。一方、大塚製薬㈱では同エキス使用の製品配荷を今月3日から進めており、ドラッグストアなどの店販における記憶力維持への需要喚起に注目が集まりそうだ。
早期発見が困難とされるガンのひとつ膵臓ガンについて、魚介類由来のn‐3多価不飽和脂肪酸(EPA、DPA、DHA、=PUFA)、DHA摂取により罹患リスクの30%の低下及び予防に寄与する可能性が示唆された。45~74歳の男女約8万2000人を対象とした多目的コホート研究により明らかとなった。
ここ数年で健康食品販売大手による採用も見られるようになったダイエット素材、アフリカマンゴノキエキスの研究レビューを原料供給する㈱龍泉堂(東京都豊島区)が先ごろ終え、機能性表示食品の届出支援を始めた。レビュー結果から想定される機能性表示は、「肥満気味の方の体脂肪、中性脂肪を減らすことをサポートし、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています」。同社としても消費者庁に届け出る計画だ。
膝関節炎に対する抗炎症作用などが報告されている健康食品素材「ポリカン」の原材料表記について、黒酵母発酵物や黒酵母由来多糖類など「黒酵母」の文言を含めた表記が可能になった。消費者にも分かりやすい表示を出来るようになったのを受け、日本での販売を担当する㈱ヘルシーナビと蝶理㈱ライフサイエンス部が、配合提案を強めている。
京都大学農学研究科・河田照雄教授、後藤剛准教授らの研究チームは18日、EPA、DHAを主成分とする魚油の摂取が交感神経を介して脂肪燃焼組織である褐色脂肪細胞を増やし、体脂肪の減少や体温上昇を促すことをマウス実験で明らかにした。同研究成果は17日に英国科学誌「サイエンティフィック・リポート」オンライン版で公開された。
尿酸値の上昇を抑制したり、プリン体を排出するなどの機能を持った商材の市場投入が俄に活気づいている。すでにヨーグルトでニーズを捉えた感もあり、機能性表示食品として届出書類を提出する企業も複数社あるなど、来年以降、急速に市場が膨らむ様相を呈している。
セティ㈱(東京都千代田区)がプロバイオティクスの更なる拡充に乗り出す。同社はこのほど、インドのユニークバイオテック社製の納豆菌と枯草菌、ベルギーのTHT社製の高濃度ビフィズス菌とラブレ菌を上市した。従来品と合わせ30種類以上の同素材群を揃え、多様なニーズに対応できる体制で更なる販路拡大を図る。