スポーツニュートリションとして多くのアスリートに愛用されているクレアチンの研究者が世界各国から集まり、最新の研究成果を披露する「クレアチン・カンファレンス」が先月21日から4日間ドイツで開催、2010年以来2回目となる今回の会議では、脳機能に作用する「ブレイン・フード」の側面からの発表も目立った。機能用途に広がりを見せつつあるこの成分を巡り日本では、機能性表示食品制度への対応準備も進んでいる。
日本ゼラチン・コラーゲン工業組合(旧日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合)に加盟するニッピ、新田ゼラチン、ゼライスなど8社1団体の14年度コラーゲンペプチド販売量は、前年度比12.2%減の4364㌧となり、10年度の5239㌧をピークに4年度連続で減少した。競合原料の躍進などに伴う国内市場の低迷、外交問題に端を発した中国への最終製品輸出の不振から抜け出せなかった。機能性表示食品制度の活用で、状況好転が期待される。
サジーやシーバックホーンとも呼ばれるグミ科植物「シーベリー」を使った健康食品・化粧品原料をオリザ油化㈱(愛知県一宮市)が開発し、20日から都内で開催される展示会出展に合わせて上市する。食品向けでは前立腺肥大、過活動膀胱といった排尿トラブルに対する機能を訴求する。
アスタキサンチンを機能性関与成分とし、「眼の疲れ改善」にかかわる表示を行う機能性表示食品の届出を、アスタキサンチン原料ブランド「アスタリール」を製造販売する富士化学工業㈱が行う。2製品について、今月上旬までを目途に届け出る計画だ。
シイタケ属の担子菌の菌糸体培養液を利用したAHCCを主力に販売展開する㈱アミノアップ化学(札幌市清田区)は3月26日、米国デキサス大学のジュディス・スミス准教授らを招き、「女性の美と健康を守る統合医療セミナー」を開催した。
パワフル健康食品㈱(長野県信濃町)は、霊芝の薬理作用を検索する一環として「ラット肝障害に対する霊芝の予防効果」についての研究結果を発表した。
サプリメント原料として初めて市場投入されてから6年。細胞外マトリックスの主要構成成分の一つとして、皮膚や関節軟骨などに幅広く存在する、プロテオグリカン(PG)の需要が安定的な伸びを見せはじめた。美容機能も報告されている素材ではあるが、関節対応で市場に定着しつつある。
頻尿や排尿困難など尿路症状の改善作用が臨床試験で確認されているクランベリーエキスの採用提案を、ナチュレックスが強めている。良性前立腺肥大に伴う同様の症状の改善作用があり、男性向け排尿サポート機能性食品素材として認知度と需要の高い、ノコギリヤシ果実エキスの価格高騰に対応した動きだ。代替素材として供給量を伸ばしたい考え。
金氏高麗人参㈱(京都市下京区)は、独自製法により有用成分であるジンセノサイドを規格化した高麗人参原料の成分組成に関して国内特許を2月2日付で取得した。今回の特許取得で最終製品の拡販に役立てるとともに、原料・OEM事業においても特許取得素材として差別化できる優位性を担保に提案を積極化させる。