タイ産ヴァージンココナツオイルの取り扱いをビーエイチエヌ㈱(東京都千代田区)がこのほど開始した。ココナツオイルを原材料にした乳化タイプの粉末原料も開発し、取り扱い原料ラインナップに新たに加えた。粉末原料はココナツオイルを50%含有するもので、オイル品では最終商品化が難しいドリンク類などへの応用を提案する。
睡眠に対する働きを訴求する機能性表示食品が、今月末から相次いで発売される。20歳以上のおよそ7割が睡眠の質に何らかの課題を抱えるという調査データもあり、潜在需要は小さくないと見られる。日本人は、睡眠改善のためにアルコール飲料を活用する傾向が諸外国と比べて強いという調査もあるが、需要を掘起し、新市場を創出できるか注目されそうだ。
販売大手が大型商品のメイン素材に採用したことでダイエット素材として普及が進む「黒ショウガ」。一方、市場の川上では、筋肉に対する働きに着目した機能性研究が活発だ。ロコモティブシンドロームやサルコペニアに対応する素材としても今後、広がりを見せる可能性が高い。
日本杜仲研究会(西部三省会長・北海道医療大学名誉教授)は7月24日、設立10周年記念セミナー(小林製薬共催)を都内で開催した。当日は、共立女子大学の上原誉志夫教授、鈴鹿医療科学大学の藤川隆彦教授を招き、杜仲茶摂取による血管拡張作用や褐色脂肪細胞への関わりなどアンチエイジング効果について報告した。
ロッテ㈱(東京都新宿区)は28日、特定保健用食品として7月15日に許可されたガムの関与成分であるユーカリ抽出物(マクロカルパールC)について、その機能性を紹介する研究発表会を都内で開催した。
30年前から牛胆汁由来タウリンを輸入販売している蝶理㈱が、製造元と連携し増産体制を整え、拡販に乗り出している。ここにきてエナジードリンクやサプリメントに配合したいニーズが増加傾向にあるという。
エラスチンペプチド原料市場に、㈱ティーエストレーディング(東京都中央区、以下TST)が新たに参入した。エラスチン研究で約40年の実績を持つ、九州工業大学名誉教授の岡元孝二氏が代表を務めるバイタルリソース応用研究所(福岡県飯塚市)が製造する、国産豚大動脈由来原料の販売代理店として名乗りを上げた。
東洋サイエンス㈱(東京都中央区)は今月、フランス・レサフレ社のIBS(過敏性腸症候群)対応素材「IbSium(イブシウム)」を正式に上市した。日本でもIBSに注目が高まるなか、極的に提案し、同素材を根付かせたいという。
九州大学大学院農学研究院の大賀祥治教授らのグループは、セミタケ由来の冬虫夏草の機能性成分を増やす人工栽培を開発した。商品化も計画されており、大賀教授によれば、今後は大学とは異なるルートから、同冬虫夏草を配合したOEM品が国内外に供給されていくという。
機能性表示食品制度の施行に伴い、美容食品市場でヒアルロン酸の存在感が改めて高まりそうな様相を呈している。「肌の水分保持に役立ち、乾燥を緩和する機能が報告されています」などと保湿機能を訴求する機能性表示食品の届出は既に3商品で受理。これが年内にも10商品を超えてくる可能性を原料関係者は示唆している。