日本健康・栄養食品協会の下田智久理事長が3日、退任し、5期10年にわたる日健栄協としては異例の長期トップ体制が終わりを告げた。
「eスポーツ」プレーヤーに訴求するサプリメントがじわりと増加傾向を見せている。通信販売の愛しとーと(福岡県那珂川市)は今月4日、昨年8月に発売した「eスポーツプレーヤー専用」サプリメントに新製品を追加。「発売開始と同時にTwitterを通じてゲーマーの中で話題」になったなどとアピールしている。
消費者庁が9日公表した令和2年版消費者白書で、「最近注目される消費者問題」の一つに、インターネット通販による健康食品や化粧品の定期購入トラブルが取り上げられた。この問題を巡る消費生活相談件数は増加傾向が続いており、2019年は前年のおよそ2倍にあたる約4万4000件の相談があったという。15年比では10倍超にも達している。
ハウスウェルネスフーズの機能性表示食品『ネルノダ』(機能性関与成分=GABA)がサプリメントのアンチドーピングプログラム「インフォムードチョイス」(IC認証)を国内で取得した。飲料とタブレットの両方で取得。機能性表示食品でIC認証を取得した事例は過去にもあるが、睡眠の領域では初。ハウス食品グループ本社が8日公表した。
大正製薬は今年度(2021年3月期)、国内セルフメディケーション(SM)事業の持続的成長を図るため、サプリメントや一般用医薬品など通信販売事業の拡充を目指す。前年度の国内SM事業の売上高はほぼ横ばいで推移。その中で通販事業の売上高は順調に伸長しているものの、黒字化できていない。製品ラインナップを拡充するなどして通販事業の収益拡大を図る。
池田糖化工業は、ショウガにごく微量含まれる刺激成分の6‐パラドールを規格化したサプリメント向けの機能性原材料を開発、5月下旬から販売を開始した。パラドールの機能性として知られる、抗肥満作用や抗炎症作用などについて今後研究を進めていく。
長瀬産業が国内外でのスポーツニュートリション事業を本格化させている。グループの林原やナガセケムテックス、昨年8月に買収した米プリノバ社と連携し、原材料販売や、サプリメントの受託製造に乗り出している。プリノバは、米国で受託製造やプレミックス素材の販売を手掛けており、2019年度売上高は約800億円に上るとされる。