消費者庁が、機能性表示食品について、届出後における機能性関与成分の分析実施状況の把握に乗り出す。安全性担保の必要がある成分も対象。これにより、継続して一定の品質を確保した機能性表示食品を製造しているかどうかなど、届出者の取り組みを明らかにする。調査は委託事業として実施し、来年3月末までに報告書を取りまとめる。同庁が20日までに明らかにした。
愛媛県は17日、県特産の柑橘類である河内晩柑を利用した果汁飲料の健康効果についてプレス説明会を開催し、この飲料で機能性表示食品の届出を目指す方針を明らかにした。届出は、共同研究先のえひめ飲料で行う計画という。ただ、届出書類を提出できるのは、しばらく先となる見通し。
消費者庁は17日、「第6回遺伝子組換え表示制度に関する検討会」(座長・湯川剛一郎東京海洋大学教授)を開催し、遺伝子組換えの分かりやすい表示方法などに関する検討を行った。
健康食品産業協議会らが作成した「『機能性表示食品』適正広告自主基準」について消費者庁の岡村長官は、あくまでも業界が自主的に取りまとめた基準であり、同庁が業界から相談を受けて共同で作成したものではない、などと15日の定例会見で述べた。
国民生活センターは16日、健康食品や飲料、化粧品の通信販売における定期購入に関する相談件数が昨年を上回るペースで増加していることから、消費者への注意喚起と、認識しやすい広告表示の改善などを事業者に要望した。国センは昨年6月、定期購入トラブルに関する相談件数の急増を受け、今回とほぼ同様の発表と注意喚起をし、一般メディアもそれらを報じていたが、相談件数の増加に歯止めはかからなかった。
政府の規制改革推進会議が設置している「規制改革ホットライン」に寄せられた、大豆タンパク質を機能性表示食品の対象成分に追加するべきだとの要望に対し、「タンパク質とは異なる作用等を持つことについて考察等を行うことが可能である場合は、機能性表示食品の機能性関与成分となり得る」、と消費者庁が回答していたことが15日までに分かった。
プロポリスの研究をすすめる会主催による、ミセル化抽出プロポリスの認知機能改善への可能性についての報告会が10日、都内で行われた。富山大学医学薬学研究部で長年認知症の研究を続けている新田敦美教授が、認知機能障害マウスを用いて試験した。