インバウンド、とりわけ中国人に人気の高いスキンケアブランド「雪肌精」を展開するコーセーは、同ブランド初となる美容食品を7月1日から販売する。スキンケアでも主要販路とするドラッグストアや量販店を中心に展開していく。インバウンドを含めた国内外の既存顧客にアプローチするとともに、新規の開拓も進める。
伊藤忠商事は11日、中国の百洋医薬集団(青島市)との間に、医薬・健康産業関連分野で包括提携の基本合意書を締結したと発表した。伊藤忠商事は百洋医薬を通じて、日本の医薬品ほか、健康食品、機能性化粧品などを中国市場で展開する方針。リテール事業に力を入れる伊藤忠商事では、CPグループやCITICとの提携を通じて、主に中国の食品市場への進出に取り組んでいるが、今回の包括提携を通じて、中国のヘルスケア市場にも本格進出する方針だ。
日本水産が販売していた特定保健用食品の関与成分量が許可表示値を下回っていた問題で、同社は9日、同庁審議官から厳重注意を受けた。同庁は、識者の意見なども踏まえ、許可取消しが必要な事案ではないと判断。行政指導とも異なる厳重注意にとどめた。同庁から原因究明を求められていた同社は先月26日に報告書を提出。申請した関与成分の分析方法を変更したにもかかわらず変更手続きを行っていなかったが、申請時の分析方法を使用していなかったことを除けば品質管理は適切だった──などと報告していた。
健康食品受託製造大手の三生医薬は16日、昨年5月から建設を進めていたソフトカプセル製剤工場「南陵工場」(静岡県富士宮市)を竣工した。主要受託生産品目であるゼラチンソフトカプセルの生産能力を従来比1.5倍、生産性は約3割高め、年産およそ30億粒のキャパシティを誇る基幹生産拠点として運用していく。健康食品ソフトカプセル製造工場としては、国内最大規模の生産能力を保有することになるようだ。投資金額は約70億円という。
コラーゲンペプチド製造販売国内最大手のニッピが新ブランドを立ち上げ、新製品を今月投入する。新製品は、コラーゲンペプチドを経口摂取すると血中に移行し、体内で生理機能を発揮すると考えられているジペプチドを規格成分にしたもの。ショウガ由来の酵素を使う特殊コラーゲンペプチドも新ブランドから発売する。国内外で提案し、コラーゲンペプチド世界市場の底上げを図りたい考えだ。
ファンケルが過去最高の売上高を弾き出した。先月26日に2018年3月期の業績を発表し、主力の化粧品、栄養補助食品事業が増収、対前年比13.2%増の1090億1900万円を計上した。営業利益も、増収効果による売上総利益の増加に加え、採算性の高い化粧品事業の売上構成比が高まったことなどで、同276.4%増の84億4800万円となった。
ツルハホールディングスが事業規模を拡大させている。愛知県でドラッグストア、調剤薬局65店舗を展開するビー・アンド・ディー(B&D)グループを買収すると4月24日発表。これにより、B&DのDgS事業の直近の売上高266億円に、3月に上方修正した18年5月期の業績予想の6700億円とを合算すると売上高は6966億円となり、ウエルシアが先頃発表した18年2月期の売上高6953億円と拮抗する規模となる。
健康食品受託製造のAFC‐HDアムスライフサイエンスは7日、生産能力の拡充や製品開発力を強化することを目的に、新株式約19万5000株を発行し、約15億円を調達すると発表した。この調達資金で、ハードカプセル充填機の増設やオリジナル原料の開発などに役立てる。
エバーライフの親会社でもある韓国の生活用品大手「LG生活健康」は4月24日、100%子会社の日本の銀座ステファニー化粧品を通じて、化粧品訪販・通販のエイボン・プロダクツを買収すると発表した。買収額は約105億円。エイボンは25日、LG生活の傘下に入ることで「合意された」と発表している。
フランス発のオーガニックスーパー・ビオセボンが、20日東京・中目黒に2号店をオープンした。同店は67坪の売場に2300種類の商品を展開する。1号店の麻布十番店で学習した結果を新店舗に生かし「自信を持って出店」(土谷美津子社長)した。