βクリプトキサンチンを規格化した温州ミカンエキス原料のサンプルワークを、アークレイ㈱からだサポート研究所(京都市上京区)が進めている。同原料はペースト状の製品で、ドリンクやゼリーなどにも配合できる。今年11月までに本格供給を始める計画だ。
ブタ由来やウシ由来のコラーゲンペプチドを継続摂取することで、変形性関節症(OA)の症状を緩和したり、関節の健康を維持したりできるとする臨床試験論文がこのほど、海外学術誌「サイエンス・オブ・フード・アンド・アグリカルチャー」のオンライン版に掲載された。
健康食品の新コンセプトとして丸善製薬㈱が提案する、血管の老化予防にかかわる「Tie2(タイツー)」活性化機能が注目を集めつつある。配合素材の作用をより向上させる目的で、ヒハツエキスや月桃葉エキスなど、同機能が見出されている素材が最終製品に応用され始めた。Tie2活性機能について同社では、「全身健康」の概念と併せて訴求している。
米ぬかから高純度セラミドを工業的に連続生産できる新技術を日本製粉、オルガノ、農研機構が共同開発した。米ぬか以外の植物からも、95%以上高純度セラミドを生産可能。世界初の技術だという。9日、発表した。
仏ホーファーリサーチ社の抗酸化物質「ピクノジェノール」が男性不妊治療に有効であるという追加報告が発表された。この報告は、6月12~13日に開かれた第33回日本アンドロロジー学会学術大会で、獨協医科大学越谷病院泌尿器科・岡田弘教授の研究グループが発表した研究成果に基づく。
「ウルソル酸(Ursolic Acid)」に対する関心が俄かに高まっている。日本では規格化原料があまり見当たらないが、この成分は、リンゴやローズマリーなどの植物に含まれるテルペノイドの一種。疾病や加齢に伴う筋肉減弱の予防機能が報告されていることが背景にありそうだ。
㈱アミノアップ化学(札幌市清田区)は、ライチ由来の低分子ポリフェノールの機能性食品素材「オリゴノール」が、米国FDAのGRAS認証を取得したと発表した。取得日は6月12日。同社が11日に発表した。今回の認可取得で米国におけるサプリメント市場への提案だけでなく、飲料、乳製品、シリアルなどの一般食品カテゴリーでの販売が可能となったことから、今後米国を中心とする海外市場への拡販を加速させる。
タヒボジャパン㈱(大阪市中央区)は、タヒボのエタノール抽出エキスの有効成分「NQ801」が、ガン細胞に対して選択的に増殖抑制作用を示すことを確認した。近畿大学農学部らとの共同研究成果で、先ごろ行われた日本抗加齢医学会第14回総会で発表している。
味の素㈱(東京都中央区)が開発した脂肪燃焼素材「カプシエイトラ」の米国での原料販売が今月から始まる。辛みの少ないトウガラシ品種「CH‐19甘(あま)」から同定したカプシエイト類の一種、ジヒドロカプシエイトを、同社調べで年間12兆円の市場規模がある米国のダイエット市場に売り込む。
ダイエットサプリメントに黒ショウガ(=ブラックジンジャー、黒ウコン)を配合するケースが増え始めた。20日から売り出されたファンケルヘルスサイエンスの「大人のカロリミット」のほかにも、ダイエットサプリを多くラインナップするネイチャーラボのブランド「スベルティ」に、今春から配合商品が追加されている。こうした末端市場の動きをより活発化させようと、原料メーカーなどが機能性研究に一層力を入れている。