サントリー健康科学研究所(大阪府三島郡)は、ヒト試験においてオリーブ果汁抽出物「オリーブOPX」とブドウ種子抽出物の組み合わせ摂取による血管内皮機能改善効果のあることを明らかにした。先頃行われた第82回欧州動脈硬化学会で発表した。
長瀬産業㈱(東京都中央区)は、発酵オタネニンジンに、発酵前に比べてより強い血糖上昇抑制作用があることを確認した。同素材は、オタネニンジンに含有する人参サポニンを乳酸菌A221株で発酵させ、活性成分の「M1」に変換したもの。発酵前のオタネニンジンに比べて強い機能性を示し、同社ヒト試験では、ストレス下の睡眠障害を有意に改善することが確認されている。
クリルオイル原料市場に中国企業が参入することが分かった。中国・遼寧省の大連海洋漁業集団公司は5月22日、都内で開催され、約260名が参集した。第1回「クリルオイル研究会」の中で、年間100㌧のクリルオイルを供給できる体制を整えつつあると説明した。今後、欧米やアジア・オセアニア市場に販売していく計画。日本市場での販売も視野に入れている。
ドイツの世界的香料メーカーのシムライズ社は、新たにヘルスケア事業に乗り出し、このほど高タンパク・低GIのダイエットサポート素材「N&G」の供給を開始、日本への供給は同社日本法人が行うことを5月28日発表した。既に、同素材はアサヒフードアンドヘルスケア㈱のダイエットサポート食品「スリムアップスリム」にも採用されており、その配合商品「同N&G箱シェイク」(13袋、7020円・税込)は6月6日に発売された。
レスベラトロール含有ブドウ抽出物の継続摂取により、「長寿遺伝子」とも呼ばれるサーチュイン遺伝子(SIRT1)が活性化することを示すヒト試験結果を、ブドウ由来レスベラトロール原料サプライヤーのサンブライト㈱がこのほど発表した。
日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合(GMJ)会員6社による2013年度コラーゲンペプチド販売量合計は、前年度比3.7%減少の4968㌧となり、5年ぶりに5000㌧を割った。このうち食用販売量は4588㌧と、前年度と比べて238㌧減った。原料としての輸出販売量は伸長し、108㌧増の266㌧になった。
N‐アセチルグルコサミン(以下NAG)の配合提案がふたたび強化されている。保湿作用の美容食品素材として普及が進んだが、近年では関節対応素材としての需要が増加。グルコサミン塩酸塩より少なくても済む配合量が受け、その代替原料的なニーズが強い傾向だ。ただ、ここにきてグルコサミンとNAGは分けて考えるべきだとする強い主張も出てきた。NAGの独自市場創出に向けて原料メーカーがアクセルを踏んでいる。