素材
合成シリコーン代替原料 サティス製薬、天然物から開発 (2013.8.8)
シャンプーに用いられる合成シリコーンの代替機能を持つ植物由来原料の開発に、このほど化粧品受託製造の㈱サティス製薬(埼玉県吉川市)が成功した。新原料を使えば、合成シリコーンと同等の毛髪ダメージケアと、頭皮にやさしいスカルプケアを同時に実現するシャンプーの開発が可能になるという。これを活用したダメージケア用シャンプーを、通販化粧品メーカー2社が今年末までに発売する見通し。

コラーゲンペプチド、褥瘡治癒作用アルギニンと同等(2013.8.29)
コラーゲンペプチドの摂取はアルギニンと同等ないしそれ以上の褥瘡治癒促進作用が示唆されることを栄養療法食品製造販売のニュートリー㈱はじめ㈱ニッピのバイオマトックス研究所らが動物試験で明らかにし、研究成果をまとめた論文が学術誌「薬理と治療」に掲載された。褥瘡とはいわゆる床ずれのことで、アルギニンはその予防や治癒促進に必要な栄養素として重視されている。

オリザ油化、ツバメの巣エキス好調 TJ強化作用に関心(2013.7.11)
オリザ油化㈱(愛知県一宮市)によると、同社が今年5月に上市した健康食品・化粧品用素材「ツバメの巣エキス」への引き合いが好調で、採用件数も増えている。その要因と考えられるのは、同素材の機能性として同社が明らかにした「タイトジャンクション(TJ)」強化作用を訴求していることが評価されているという。

JHFA規格基準、次はコンドロイチン有力(2013.7.11)
コンドロイチン硫酸が新規JHFA規格基準(認定健康食品)の有力候補になりそうだ。サメ軟骨中コンドロイチン硫酸の定量方法を確立した日本栄養評議会(CRNJAPAN)は6月19日、コンドロイチン硫酸で同基準を策定するよう日健栄協に求めたことを明らかにした。日健栄協では、今月5日に開始した「公募で決める」とするが、「昨年からの要望でもあり、そうなる確率は高い」とも話している。

レスベラトロール、JHFA規格基準が公示(2013.7.11)
日本健康・栄養食品協会は3日、「レスベラトロール食品規格基準」を公示し、JHFA(認定健康食品)マークの申請受付を開始した。

【素材探訪】E型に関心、米販社大手も(2013.6.20)
コンドロイチン硫酸にも「型」がある。サメに多く含まれるのは主にC型で、ブタならA型。以前から知られていたことではあるが、コラーゲンとは異なり、型の違いで差別化しようという動きはほとんどなかった。
その流れは現在でもあまり変わらないといえるが、ここ2~3年で前面に出てきた型が唯一あるのは周知の通り。イカに多いE型である。

冬に向けヒハツ強化 丸善製薬、冷え改善で積極提案 (2013.6.20)
丸善製薬㈱(広島県尾道市)は、冬場向け健康食品や一般食品向けに冷え改善作用のある「ヒハツエキスパウダー」の配合提案を強化する。冷え対策食品市場の拡大をはじめ、ダイエットサプリへの配合需要増加を受け、ここ3年で供給量は大きく拡大した。ただ、消費者認知の面ではまだまだ課題があり、配合アイテムのさらなる増加を図ることで認知向上にもつなげる。

リコピン原料供給開始 オイル状で開発 サビンサ(2013.6.20)
リコピンを高含有するガックフルーツのエキス抽出原料の配合提案を㈱サビンサジャパンコーポレーション(東京都豊島区)がこのほど開始した。リコピン強化の目的で、ダイエットで需要が伸びているトマト関連製品などに配合してもらいたい考え。ガック由来素材では比較的珍しいオイル状原料で、特にソフトカプセルに適した製品になっている。

経口摂取でネイルケア 血色、つやなど改善 オリザポリアミン(2013.6.6)
オリザ油化㈱(愛知県一宮市)が昨春上市したコメ由来ポリアミン含有食品素材「オリザポリアミン」にはネイルケア作用があり、つめ質改善効果を期待できることが臨床試験で確認された。同社が5月21日、発表した。

植物性VD 提案開始 マッシュルーム由来 龍泉堂(2013.6.6)
植物性ビタミンD原料を㈱龍泉堂(東京都豊島区)がこのほど上市した。カルシウムの吸収促進作用に伴う骨粗しょう症予防やウイルス感染予防など、幅広い機能性が報告されているビタミンDのうち「D2」を含むもの。植物性ビタミンD2の供給を始めるのは国内では初と見られる。ビタミンDは日本でも将来的に定番成分になると見て、積極提案を進めていきたい考え。
