厚生労働省は、医薬品の範囲に関する基準の別添で示す食薬区分リスト「食薬区分における成分本質(原材料)リスト」の一部改正案をまとめ、5日から意見募集を開始した。非医薬品リストに新たに4成分を追加するほか、専ら医薬品リストには化学物質2成分を新規追加する。来月6日まで意見を受け付け、必要に応じ修正等を行った上で正式に改正する。
消費者庁と農林水産省共催の「加工食品の原料原産地表示制度に関する検討会」(森光康次郎座長・お茶の水女子大学大学院教授)は7月26日、原料原産地表示の義務化対象を、食品表示法の適用範囲内である、国内で製造された全ての加工食品とする方向で、今後の議論を進めていくことが大筋でまとまった。今秋の中間とりまとめに向け、実行性の確保を含め、具体的な中身を詰めていく。
総務省統計局が先月29日に公表した2016年6月の家計調査速報(2人以上世帯)によると、1世帯当たりの健康保持用摂取品(サプリメント)の支出額は1417円となり、前年同月比は名目17.6%増だった。4カ月連続の二ケタ増を記録。16年上半期のサプリ支出額は前年同期比8.9%増となった。
機能性表示食品制度について、届け出られた研究レビューの「質」を検証していた消費者庁は7日、結果をまとめた報告書を公表した。記述すべき事項などに不履行や記入漏れ、不確かな点がないかなどを検証したもので、不備率が60%を超える項目も目立つ結果だった。報告書では検証結果を踏まえ、研究レビューを適正に作成するためのポイントや具体例も示している。
健康や美容など、公的医療保険の枠外にある、生活の価値(ライフバリュー〈LV〉)を創造する産業(以下、LV創造産業)の実態について調査した、厚生労働省の研究報告書「生活の価値(ライフバリュー)の向上を目的とした新たな産業促進のための調査研究」(研究代表者:益山光一氏・東京薬科大学薬学部)がこのほど公表された。
国際標準化されたHACCPを国内の食品衛生管理に導入することを検討している厚生労働省の「食品衛生管理の国際標準化に関する検討会」(五十君靜信座長・東京農業大学教授)は13日、厚労省が示したA、Bの2つの基準案の中身について議論した。
国立がん研究センターは15日、2016年に新たにガンと診断される罹患者数が男女合計で101万200人、死亡数が37万4000人とする予測値を公表した。罹患者数は統計を取り始めた1975年の約5倍となり、初めて100万人を超える。