㈱電通九州・ダイレクトマーケティング部がこのほど発表した1万人規模の通販購入実態・購買意識に関する調査で、機能性表示食品を購入する意向が約6割に達していることが分かった。制度3年目を迎える機能性表示食品の認知が着実に高まっているとみられる。ただ、「CMやチラシを見ても機能性表示食品か分からない」が3割にも及ぶなど、健食やトクホとの違いを明確に訴求するなどの課題も浮き彫りとなった。
通信販売大手の㈱山田養蜂場(岡山県苫田郡)が、自社製品の卸売事業を強化する。15日から17日まで開催されたスーパーマーケット・トレードショーに初出展し、ハチミツや4月上市予定の飲料を中心に自社製品をスーパーのバイヤーなど来場者にPRした。
㈱光英科学研究所(埼玉県和光市)は、乳酸菌生産物質に対する国内外の需要増加に対応するため、昨年建設した新社屋敷地内に新工場を建てる。総工費は1億5000万円。着工は5月で完成予定は10月。
健康食品製造販売の㈱ファイン(大阪市東淀川区)は、かねてより兵庫県・たつの市播磨科学公園都市に建設中だった新工場が竣工、操業を開始した。生産能力は現有能力の3倍以上に増強される。
機能性食品原料メーカー大手の㈱オムニカ(東京都文京区)が、ビルベリーエキスを使ったRCT(ランダム化比較臨床試験)を連続的に行っている。一貫して眼疲労緩和作用に関する有効性を検証しており、2015年1月以降現在までに査読付き論文を4報も発表した。同エキスに関してはほかの原料メーカーなどもRCTを積極的に行っており、視機能に及ぼす作用に関して日本発の新たな機能性エビデンスが積み上がり始めている。同社では今後も継続的にRCTに投資する方針だ。
オンワードホールディングスは2日、化粧品販売のKOKOBUY(東京都渋谷区)とその原料調達を行う米国企業の株式を取得し、化粧品事業に本格参入したと発表した。
小林製薬㈱は、ナットウキナーゼの新製品を4月に上市する。ナットウキナーゼとEPA・DHAを既存品同様に配合し、α‐リノレン酸とクリルオイルを新たに追加し機能性を大幅に高めた。既存2品の最上位品として位置付ける。シリーズ全体で100億円の売上を見込む。
ブラックジンジャー抽出物の歩行サポート機能に関する消費者認知度を高める目的で、原料メーカーの丸善製薬㈱が、最終商品の通信販売を始めた。ダイエット機能に関しては一定の消費者認を得ている一方、歩行サポート機能に関してはまだまだこれから。原料メーカーとして認知向上を図り、ユーザー各社が商品を販売しやすい環境を用意することで、原料販売量を伸張させたい考えだ。
ルテオリンを含有する菊の花エキスについて、オリザ油化㈱が尿酸値低下作用を検証する健常者対象の臨床試験を実施し、有効性を確認した。今後、査読付き論文を発表し、機能性表示食品制度に対応できる原料として市場に打ち出す考え。尿酸値に対する機能性を訴求できる商品開発の要望が、最終製品販売会社などから多く寄せられており、要望先と連携しながら表示の実現を目指す。